シガテラ (5)
| タイトル | シガテラ (5) |
| 著者 | 古谷 実 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 560円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
現実を描くことについて
レビュー日:2005-09-07 評価:★★★★★
この漫画にはリアリティがある。ひとつひとつの出来事は、たとえば僕には遠い話でも起こり得る話ばかりだし、どこかではあるだろう物だからだ。「稲中」のころからのファンで、あのぶっ飛んだギャグは天才的だったけどこの作品はそういう作品とはまったくもって違う。はっきり言って種類が違うし、あんな馬鹿丸出しで笑える漫画なわけではない。思春期ゆえの汚さや願望、自分の周りのイジメや犯罪や危ない連中。そして恋愛。不幸で理不尽なことを、あえて飾らずに、理不尽なものは理不尽なままに変な味付けで誤魔化すようなことはせずに読者に見せている。正直言って、かなりはまった。「汚いものをそのまま書いて、なんになる?」というレビュアーの方もいるけど、それこそ僕はこう返したい。「汚いものをそのまま書かないでどこに真実がある?」それにこれは多分この作者が昔からしたかったのかも知れないけど人間ってのは汚いところもあるし、いいとこもある。だましだまされ、傷つき傷つけて生きて、人をだまして、でもやっぱ良心もあって悩んでしまってそれでも幸せなこともあって、それが恋愛だったりして。そして日常は続いてく。というか「それでも」続いていく。ただ一読するだけでも深いなにかを感じる。当たり前にありえることをそのまま描いてるからこそ感じることがある。これはそういう作品だし、凄い本だと思った。解らない人には解らないかも知れない。だけど僕は言いたい。この本のこと。まさに傑作だ。
リヤルです
レビュー日:2005-05-10 評価:★★★★☆
漫画ですけど、ありそうでない、なさそうであるラインぎりぎりをうまく描いている漫画だと思います。その特徴として、主人公とかかわりができてもすぐに物語から消えていく人々が多い気がします。なんかの伏線かな?と思っても金輪際でてこなかったりします。そんな、他人との関係の仕方が現実とにてるな、という印象を持ちました。何が面白いの、ときかれれば、困りますが、なんとなく面白いので、ジャンプ系の漫画に疲れた人なんかが読むと、いいと思います。
すべてを描く
レビュー日:2005-05-10 評価:★★★★☆
何度も主人公の「僕は幸せです」というせりふが出てくる一方で、恐ろしい事件に巻き込まれ(かけ)て(?)いたり、彼女も少しずつ汚されていたり、読んでいて一定の気持ちでいることを許さない漫画です。ある雑誌での、現実の「すべてを描こうとしている」という評にすごく納得しました。この5巻辺りでそこらへんが分かってくる気がします。何かが起こっているのか何も起こっていないのか、その曖昧な不安がいいです。この先もできれば崩壊してほしくないなぁ、、と思うのですがどうなっていくのやら…
シガテラ (6) (ヤンマガKC (1361))
| タイトル | シガテラ (6) (ヤンマガKC (1361)) |
| 著者 | 古谷 実 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 560円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
なぜか面白い
レビュー日:2007-06-15 評価:★★★★☆
ある意味こういう漫画って考える人古谷さんしかいないかも。
途中の話も完結していない。
人物出て来ては消えの繰り返し。
え、ここでこの展開は終わり!?て何回か思った。
でも日常生きていたらそんなもんだよね。
いちいち完結なんてしてない。流れていくことも多い
ヤクザに拉致られたりとか漫画ぽいけどどこか現実的。
少年漫画にありがちな正義感やら友情やらはほぼ皆無。基本、闇+α(ギャグ)が多いです
最終巻でその現実的度はさらに増したと思う。
でも最後は意見分かれると思うけど自分的にはちょっとだけ微妙だったかな;
なので1つ減らしました
リアルか?
レビュー日:2007-05-06 評価:★★★★☆
この作品はモヤモヤするね。
谷脇が耳を失うところはサイコーでしたが、そのあと森の狼がどう仕返しされたかいまいちはっきりしません。モヤモヤです。
南雲が薬で犯される話も何となく変だ。ふつう睡眠薬で眠らされたら本人たちはあとで異変に気づくだろ?南雲はどうしてそんなに鈍いんだ?っていうモヤモヤ感が残った。
しかもそのモヤモヤ感はラストに向かってますます加速する。南雲が狂ったアパート住人に狙われるが、結局大きな事件が起きる前にその住人は自殺してしまう。いったい何を描きたかったのか作者の意図が見えないモヤモヤ感。
また村岡との映画撮影も中途半端に終わってしまった。これも意味不明。
全編を通じて「愛」がテーマになっているんだけど、二人の仲が良すぎる。(というか恥ずかしいくらいに熱すぎる)
あそこまで愛を叫ぶ人たちって珍しいような気がするけども。
作者が男だから男目線で書かれるのは仕方ないけど、南雲という女はこの世に存在し得ないような女だと思う。
女って生き物はふつうはもっとメンドくさい生き物だと思うから。
もともとギャグマンガ描いていた人だから話にオチをつけるのはうまいと感じるんだけど、その一番強みを持つ部分を作者が自ら投げ出しつつある作品。
それを作者が「リアル」と思っているなら、それは大きな間違いだと思う。
そもそも登場人物があまりリアルじゃないんだから。
学生から時を経て社会人へ。
レビュー日:2007-01-24 評価:★★★★★
学生時代、付き合っていた彼女と将来的には結婚なんて事もチラッと考えることもあると思います。思い通りにいく事もあれば思い通りにいかない事もある。
「シガテラ」をずっと読んできて、きっとクライマックスはこうなるのだろうなって単純な予想をしていましたが、さすが古谷実さんって感じでした。同著者作品の「ヒミズ」の最後は衝撃的な幕締めでしたが、この「シガテラ」のクライマックスはとても現実的でした。きっと読者の中には深く感銘を受けている方が以外と多いのではないでしょうか?
学生から社会人になって何が自分の中で変わってしまったのか。社会に出て仕事を覚えて自立し大人になったとはいうものの、学生の頃は持っていた何かをなくしてしまっているのではないか。などと考えてしまうような作品でした。
1巻〜5巻までは楽しく読んでいましたが、最後の最後に色々と考えさせられる一冊でした。
これから社会に出る人たち(学生さん)や、もうすでに自立している社会人の方や大人の方たち、どんな方にもお勧めできますよ。
シガテラからの行動
レビュー日:2006-11-21 評価:★★★★★
確かに作品中には猟奇的な出来事が起こるのとは別に、荻野くんの心の中での恋愛や将来や今の自分への不安がとても面白く描かれています。もちろんそれだけでもこの本は魅力的なのですが、
やはりこのシガテラという物語の醍醐味は猟奇的な部分にある、自分が起こした行動によって、目の前にとてつもない暴力や欲望が導かれてゆく様を体感することで、その現象を「毒」と認識した時に苦悶し、生まれてきた人間の反応にあると思います。
それは高井と斉藤という人物を通して大きく2回描かれています。ただ高井の話の方が伏線を絡めかなりストーリーが長いのに対し、斉藤の話は短く、高井の話と同じようなシーンが見受けられます。恐らくこれは作者が高井のストーリーの意味性を補完する形で斉藤の話を挿入したのではないでしょうか。
斉藤以降の話は物語がもっぱら「こっち側」になり、再度意味性を持つストーリーが始まりかけた箇所もありましたが、すぐ終わってしまいます。この事から作者は連載当時は3巻から4巻までの展開まで頭にあったのではないでしょうか。
この解釈が全然作者の意図とは違うかもしれないけど、まあ自分が楽しめたので良いのかなと。
やはり高井が息を切らしてドアを開けるシーンは、それまでの彼の行動や苦悶が見えてきて、一番グッと来ました。
こういう作品の見方もいいですよね。
シガテラに犯されているのは誰?
レビュー日:2006-05-10 評価:★★★★☆
最終回が秀逸。
おそらく作者はこの最終回を最初から予定していたのだろう。
ただし、メッセージ性重視のあまり、物語性は無視されているとしか言いようが無いのが残念。
それまでの話では、主人公の青春時代ならではの葛藤や不安定さ、熱さを見ながら「ああ、自分にもこんな時代があったな」と懐かしく思って見ていた。
ところが、最終回に唐突に主人公は大人となり、かつての不安定さもなくなったかわりに、かつての熱さも失っており、主人公はそんな自分をこう評価する「つまらない奴になった」と。
今まで漫画でしかなかったこの物語で、その台詞が突然読者である自分に対しても問いかけをされているようで、ハッとさせられた。
不安定さを脱ぎ捨てて、大人になったと思っているおまえ自身も情熱を失ったつまらない人間になってないか?と。
結局、タイトルにあるシガテラ(致死性の低い食中毒)に犯されているのは誰だったのか?かつての青春時代の主人公?あるいは主人公の日常に潜んでいたもの?それとも・・・
この最終回は賛否両論だとおもいますが、これあればこその作品だったと思います。
シガテラ (4) (ヤンマガKC (1309))
| タイトル | シガテラ (4) (ヤンマガKC (1309)) |
| 著者 | 古谷 実 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 560円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
イライラする
レビュー日:2005-04-18 評価:★☆☆☆☆
読んだ後、こんなに後悔する漫画は初めてです。読まなきゃ良かった。古谷さんの漫画大好きだけど、これはちょっとキツイと思います。読んで面白いと感じるのは、童貞のオタクの方だけではないのでしょうか?でも逆に、漫画の中に入り込んで殴ってやりたい!とまで感じさせるこのストーリーは、ある意味名作といえるかもしれませんね。
結局またこのパターン・・・
レビュー日:2005-03-04 評価:★★☆☆☆
稲中以降、僕と一緒・グリーンヒル・ヒミズってあるけど・・・何かどれも結局似たようなパターンに帰結してないかなぁ。1巻の、南雲さんは雲の上の存在として眩しくみていた辺りが一番おもしろかったけどな。
狂気は至る所に
レビュー日:2005-02-28 評価:★★★★★
二人だけでいれたら何の問題もないはずなのに、外部からの干渉で否応なく汚されてしまう幸せの脆さ。今のところその汚染が寸止めで済んでいるところにまだ救いがあるというか、単なる悲観的な物語ではない面白さがあります。作中では、狂気が「醜さ」によってわかりやすく表現されていますが、本当の狂気は一見美しかったり心地よかったりするものや、無形の物にも含まれており、その点「シガテラ」では狂気が「親切に」描かれていると言えそうです。
読後感が悪い
レビュー日:2005-02-28 評価:★★☆☆☆
古谷先生の作品はギャグからシリアスまで好きな作品ばかりだしあの10代特有の行き場のないモンモンとした感情を表現、テーマにしてるのもすごいツボなんです。もちろん「シガテラ」ではそのすべての要素において完成度が高いんですが4巻では内容が読んでてちょっと気持ち悪いです。新学期をむかえ荻野君は高3になり、谷脇からも解放。南雲さんも大学生になり・・・と新展開や新しい出会いなどがあるのですがそのすべてが何かと悪い方向に進んでしまいます特に南雲さんの貞操に危機迫る(というかもう汚されてます)ようなシーン多いです。マンガ特有のギリギリセーフとか甘い展開と違いとても現実的な展開でそれはそれでありかとも思いますけどその標的にされる南雲さんが純真無垢なキャラだけになんだかかわいそうで心が痛みます。今後このような展開がつづくんならちょっと読み続けるのが不安だなと感じてしまいました。「シガテラ」という意味が不吉なだけ特に・・・。
ギャグとシリアスとラブとエロのマトリックス
レビュー日:2005-02-24 評価:★★★★★
古谷実といえば「行け!稲中卓球部」である。いや、であった。今は、「シガテラ」だ。この凄さは、ちょいと芸術だな。現代の高校生の日常と非日常をこういう形で描ける小説家がいるかなあ。なんて、思ってみる。十代の芥川賞作家もまあ、評価しない訳ではないけどさ。こういう作品を書くマンガ家、もしくはコミック作家を、もっともっと評価しなくちゃね、だ。しかし、主人公荻野の彼女(ひとつ年上の大学生)南雲さんは、それはもう、魅力的だあな。「シガテラ」読んだ男の90%は惚れるね。10代から60代までね。まだ、4巻だけど、どうなっていくのかは、全く不明。ちなみに「シガテラ」とは、熱帯の魚に含まれる毒のことらしいのだが、ただの毒ではない。魚自身が持つ毒ではなくて食物とする貝や藻などの中にある毒が魚の中で毒素として蓄積されるという性質のものらしい。その辺りの意味合いが今後の展開に関係するのだろう。とは、僕の想像。ギャグとシリアスとラブとエロの間を行ったり来たりするスリリングな展開は、必読。南雲さん、カワイイし。
シガテラ (3) (ヤンマガKC (1255))
| タイトル | シガテラ (3) (ヤンマガKC (1255)) |
| 著者 | 古谷 実 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 560円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
諸行無常
レビュー日:2005-01-21 評価:★★★★★
この作品は笑いどころであっても迂闊に笑っていられない。何故なら次の話では信じられない事が起こったりするから。こんな感覚は初めてだ。ぬめっとした狂気が作品全体を覆っていてとても不安。だけど見るのがやめられない。それほど魅力的ってわけです。
まどろみ
レビュー日:2004-09-19 評価:★★★★★
帯に「ついに残忍な毒の扉が開く!」とある通り、この3巻で大きな変化が見られます。タニ君の彼女と荻野君の関係、タニ君と高井君の関係。この巻はタニ君を中心として描かれているように思いました。高井君がネットで知り合ったサイコな奴がタニ君を監禁するため行動を起こす。これが3巻です。この後がちょっと怖いですが…。最後の方で南雲さんの裸が見れます。
深読み勝負
レビュー日:2004-09-11 評価:★★★★☆
この作品は当初より、「青春17遁走曲」と言っていた。辞書(大辞泉)によると、【遁走曲】…フーガ。複数の主題が次々と複雑に模倣・反復されていく対位法的楽曲。…と、なっている。当初、この作品を「微笑ましい恋物語」「いじめられっ子の心情表現」程度と思って読んでいた人も多かっただろうが、3巻に至り、それぞれのテーマがみるみる覆い尽くさんばかりに広がり、絡まりあい、逃げ出せなくなりつつある。当初から「シガテラ」という毒の名前を題とし、「遁走曲」と称していたことからもわかるように、それもこれも、当然作者の構想の範囲内の展開であろう。作者は、読者の数段先のレベルで物語を作っている。当初それほど意識しなかったこれらのキーワードにこれだけの意味があったのだから、ヒントは作中の至るコマにもあるはず。(まあ、タイトルなんだから、重要であってしかるべきではあるが。)作者のばらまいたそれらを残さず読みつくそうとしても、それを十分に受け入れるだけの奥行きを持った作品だと思う。
陰と陽の使い分けがここまで際立った作品も珍しい。
レビュー日:2004-09-06 評価:★★★★★
1巻・2巻と読んでそして今回待望の3巻を読んだわけであるが、今巻ははっきり言って壮絶と言える話の展開だった。 つまり2巻終わりから主人公を取り巻く周囲に不吉の影が射していたわけであるが、それが3巻で現実の物となる。 この作品はまさしく「本当にありそうな」話である。 普通の一般人と自覚している者でも、一歩間違えると全く別の世界に踏み込む危険性がある、と感じさせられる。 その一方、理想の彼女とは間柄も徐々にではあるが深いものになりつつあり、普通の高校生としての生活を満喫しているとも思われる…が、その明るい生活にも闇の部分から影響を受け苦悩する主人公が痛ましい。 今後の展開が全く読めない期待度大の作品の一つである。
最高と最悪の同時進行…。
レビュー日:2004-09-05 評価:★★★★★
実は当初の予定より1ヶ月遅れて発売となった『シガテラ』待望の第3巻。一般的にギャグ漫画家の寿命は短い。前作『ヒミズ』が完結したとき、古谷実の漫画家生命は終わりなのではないかと本気で危惧した。だが、それは全くの杞憂に過ぎなかった。本作『シガテラ』は過去の古谷作品に負けず劣らず凄まじい。いじめも初体験もあらゆる青春は、いつか嘘のように終わる。しかしそこは古谷実、表情やら描写やらがやたらとリアルなのである。登場人物の各々にそれぞれの過去があり、当たり前だがそれが各キャラクターの人格を形成している。ごく当然のことのようでもあるが、なかなかどうして本当にこの作者は凄い…!流石に元(?)ギャグ漫画の帝王だけあって、笑いのツボも熟知している。1巻2巻に続き3巻も本当にイイところで終わる。またもや次巻に期待せずにはいられない!
シガテラ (1) (ヤンマガKC (1193))
| タイトル | シガテラ (1) (ヤンマガKC (1193)) |
| 著者 | 古谷 実 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 560円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
この漫画を読むのは奇妙な体験
レビュー日:2007-02-20 評価:★★★☆☆
「稲中」の作者じゃなかったら読んでたかな?と考えたが最終巻まで読んでみようという気にはなった。
この1巻では登場人物である南雲さん(ここまで美人じゃなかったら・・・)がなぜか彼を好きになるところはわからなかったけど、同時に続きが気になるのも確か。
しかし古谷実はギャグ漫画の才能は広く証明されているけど、それだけでなく、漫画を描く才能があるなあ・・・なかったら語弊はあるけど、こんな物語を最後まで読む気にならないだろうなあと思った。
作り話を日常にソックリに似せて、漫画に描きあげることに長けている。登場キャラクターは服装、顔つきなど実際にいそうだ。実際にいたら知り合いにはなりたくない登場人物も含めて。
僕は好き嫌いという判断じゃない、奇妙な感じを受けながらもとりあえず最後まで読んでしまったという感じでした。きっとそういう人もいるのではないかと思う。
そして個人的には単行本を買い揃えて読むほどの漫画にも思えません。
だから星は3つをつけてみました。
計算されたストーリー
レビュー日:2006-09-16 評価:★★★★★
『最後まで何を伝えたかったのか分からなかった、、』
これが全てを読み終えた上での正直な感想である。
日常の中に潜む不可思議。
前作(ヒミズ)では謎を残して死に絶えた主人公を描き、
今作では不可思議な世界そのものをつくり上げてしまっている。
性と死が蠢く世界を我々は平然と読み上げる不思議。
キャラの会話におけるテンポ、
設定、
そしてこの本における多くの謎。
何度でも読み返せる名作だと思われます。
南雲さん可愛い。('-,_ω-`)プッ
レビュー日:2006-04-14 評価:★★★☆☆
まあ、まだ始まったばかりですので特に言うべきことはないですね。幸福を掴み掛けた途端に一気に不幸が舞い込んできてしまう主人公の日常。そんな日常の中で主人公は飛びっきりの美少女に好かれ、デートすることになる。
大まかな荒筋を書けばこんな感じです。とにかく南雲さんが可愛いです。もう彼女のためだけに全巻揃えようと思います。しかしなぜ南雲さんは彼(主人公)を好きになったのか。そこら辺のことはまだ一巻では明かされていません。続刊で明かされればいいけど。('-,_ω-`)プッ
青春期の少年の心情をうまく描いているかと問われれば・・・微妙ですね。ま、まだ一巻ですからね。これから化けてくれることを願いましょう。('-,_ω-`)プッ
古谷実。方向性模索の段階か?
レビュー日:2005-08-10 評価:★★★☆☆
全6巻が完結した率直な感想として、面白いか否かで言えばそれなりに面白かったのが実感だ.しかし「ギャグの深堀」と「リアルの追及」を融合させようとしている作品に見えるのだが、いずれの方向にしても未消化なまま終わっている.著者は『グリーン・ヒル』迄の徹底ギャグ路線から、『ヒミズ』のリアルな痛みへと大きく舵を切り、今回そのラインの掘り下げを見せるのか?と思わせる片鱗は作中に多々散見されるのだが、結果としてどっちつかず(作劇上の意図的な仕掛けではなく、テーマそのものが)になっており、残念ながら作品全体として完成度が高いとは言えない.?今後どのような方向に進むのかは分からないが、「稲中」以来、著者は休み無く連載執筆を継続しており、これは良い作品を生む準備やパワー温存不可能なハードな状態だと想像できる.著者が卓越した才能の持ち主である事はこれまでの作品が証明しており、充分な研鑽を積んで作劇のスキルを上げればまだまだ名作を生み出せる余地があると思う.このあたりでしっかり休養を取るとともに、研究・蓄積を重ね、新たな充実した作品を生み出す事に期待したい.
シガテラとは何か・・・・??(;'Д`)ハァハァ
レビュー日:2005-03-01 評価:★★☆☆☆
(;'Д`)ハァハァ シガテラ=海洋生物に含まれる神経毒のこと。食物連鎖により海洋生物の間に伝播していく…。主人公の発する毒によって、周りの人達がどんどん『不幸』になっていく話。
シガテラ (2) (ヤンマガKC (1226))
| タイトル | シガテラ (2) (ヤンマガKC (1226)) |
| 著者 | 古谷 実 |
| 出版社 | 講談社 |
| 価格 | 560円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
稀代の作家性
レビュー日:2004-07-22 評価:★★★★★
デビュー時のインタビューでは「読者の人が読んだときに、楽しくなってくれるような作品を作りたいです。」と、抱負を語った古谷実。前作『ヒミズ』のヤクザの言葉を借りると「…お前そんなんなっちゃったか?」といった感じである。かつて、中高生の好きなマンガのアンケートで圧倒的な支持を得た『行け!稲中卓球部』の作者である。しかし、同時にとられた好きな漫画家アンケートではランクインすらしていなかった。多くの人は「稲中」の破壊力に酔うが作者の次回作などに期待をしていなかったのだろう。それが、いまや、文学的なまでの作家性を持つようになった。絵も、同一人物のものとは思えないくらいだ。彼女との淡い恋物語は、狂気を秘めた者達のすぐ脇で進行している。そして、自分もあるものにとってはビンボー神だ。「お前と関わるとみんな不幸になるんだよ!」一番悪い者は突然1ページだけ異形の顔で描かれた。次に悪い僕は、あのときどんな顔で映ったのか?そして、「もし、今 僕が彼女を失ったらどうなるだろう」先が気になるところです。
シガテラ
レビュー日:2004-06-23 評価:★★★★☆
前作ヒミズに続いての衝撃的な内容の作品です。あの”稲中”の作者、古谷 実氏の別の魅力が感じられる作品です。
シガテラ
レビュー日:2004-06-01 評価:★★★★★
ヤンマガで連載中のシガテラの第二巻です。古谷実さんの作品はどの作品もその世界に引き込まれます。いじめられっこの主人公の荻野君に超美人な彼女ができてしまったというのが1巻まででした。そして、同じいじめられっこだった高井君、彼女になった南雲さんとの関係が少しずつ変化していくというのが2巻です。荻野君自身も着ている物が少しカッコよくなってます。古谷さん独特の妙にハイテンションなセリフもたくさんありおすすめです。
その「裏」にあるもの
レビュー日:2004-04-08 評価:★★★★☆
かなりかわいらしい恋物語と、対比、平行して渦巻く悪意や憎悪。主人公はその間に位置しているといったところか。連載当初はうっかりただのラブコメかと思いそうになったけど、まさかね。主人行は恋に夢中で自分史上至福の時をご満悦だが、その裏にある悪意に気づきつつも、見なかったことにしたいようだ。これからの見どころはこの色ぼけしている主人公が、この悪意にたいしてどう接していくのかという点かしら。それにしても、この一見ささやかな、とるにたらないような悪意は、現実生活にも無数に、確かに、存在しているもの。それを、こういう作品で、ギャグの隙間にかいま見せられるとホントおっかないな、と思った。
神経毒
レビュー日:2004-04-06 評価:★★★★★
もうね…。武者震いしました。読み終わった時。なんか、本当に古谷実の生々しい人間描写は、巻を積む事によりリアルに、より露骨になって来てもの凄く考えさせられます。それは自分にとって、「人の死」とか、「戦争」なんて物より、より身近に起こっている出来事で共感がしやすく、気付くと物語にどっぷりと浸かっています。読んだ後、自分が事件に巻き込まれたような罪悪感、嫌悪感。主人公と一緒に歓喜し、主人公と一緒に落胆す。今、日本にこんなマンガを描ける人はどれくらいいるのだろうか?古谷実。すごいマンガ家と出会えて良かった。